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「9月11日にまつわる詩を9月11日に1日限定でWEB公開する。」

「9月11日にまつわる詩を9月11日に1日限定でWEB公開する。」
カニエ・ナハ 2010年9月11日 自身による詩作品「後生」、ブログ、Twitter
※「後生」は「ユリイカ」2009年11月号「今月の作品」(伊藤比呂美・選)に掲載。

  *

わたしの作品は、たとえば今回とりあげた「後生」ならば9.11
「再見」(「現代詩手帖」2009年11月号)は四川大地震、
「闇祭」(「現代詩手帖」2010年7月号)は口蹄疫…、
といったかんじで、現実のある事件なり出来事を
モチーフとしているものがおおい。
ニュースやなにかではとりこぼしてしまっていることが、
あまりにもおおいのではないかと、日々、
(なんとはなしに、ではあるけれど)感じているのであり、
「後生」にかんしていえば、あのおぞましい映像を、
にもかかわらず見慣れてしまっている自分への自戒をこめて、
もういちどあらたな「映像」として、それを立ち上げる必要があった。

私と、どの「あなた」とも、この事件やあの出来事の
(おおくのばあい間接的な)記憶を共有している、そのことを糸口として、
わたしたちは、詩で、なにか(それは言葉になるまえのなにか)を
交感することは、不可能なのだろうか。

Copyright 2009,2010 Naha Kanie All Rights Reserved.
# by pip-pop-bu | 2010-09-11 09:03
「ハデスの文字」
「ハデスの文字」 カニエ・ナハ発見
2010年 数週間放置して黒く変色したソラマメのさや、写真、Wikipediaからの引用。

  *

ソラマメのさやを数週間放置しておいたら、黒くなった。
ソラマメは冥界(ハデス)と地上とを結んでいるのだという。(※)
黒くなったソラマメをさらに放置しておいたら、字になった。

(どなたか、読み方や意味が解読できたら、おしえてください。)


※ソラマメについて、以下「Wikipedia」から引用。

象徴
花弁の黒点が死を連想させたため、古代ギリシャ人はソラマメを葬儀に用い、不吉として嫌われることもあった。古代ギリシアの数学者・哲学者で「ピタゴラスの定理(三平方の定理)」などで有名なピュタゴラスは、ソラマメの中空の茎が冥界(ハデス)と地上を結んでおり、豆には死者の魂が入っているかも知れないと考えた。現代ギリシアでは "fava" はソラマメでなくエンドウマメを意味する。古代ローマ人もソラマメを葬儀に用いたが、食べることは厭わず、葬儀の際の食事に供することもした。イタリアでは、現在にいたるまで「甘いそら豆」 (fave dolci) や「死者のそら豆」 (fave dei morte) という、細かく刻んだアーモンド、卵白、砂糖で作ったソラマメ形の菓子を死者の日 (I Morti) に作って食べる習慣がある。


















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# by pip-pop-bu | 2010-04-22 22:22
「芸術の夜の六つの朗読と音楽」

「芸術の夜の六つの朗読と音楽」 カニエ・ナハ作/出演
2010年 詩の朗読、音楽演奏(ギター、ミニテルミン、リコーダー)、Twitter。

      *

「六本木アートナイト」に(かってに)便乗しての(ほぼ即興)プロジェクト。

      Ⅰ

六本木詩人のカニエ・ナハです今晩は。私うっかりしていて今宵は六本木アートナイト!なので急遽、六本木なう。便乗して、このあと朝までに六本木の六ヶ所で六篇ずつの朗読パフォーマンスします。見かけたら声かけてください!
3:06 AM Mar 27th Keitai Webから
※Twitterの時間表示はズレており、実際には最初の投稿が22:30くらいだったとおもいます。以下、すべてズレておりますが、タイムスパン(時間間隔)はそのままです。

六本木詩人カニエ・ナハ@六本木アートナイトなう、です。かってに便乗!今夜の朗読1/6本目、21_21 DESIGN SIGHT近くのベンチにて、六分後に開始!
5:40 AM Mar 27th Keitai Webから
※実際のスタートは3/28 AM0:10くらいだったとおもいます。

ちなみに今夜の朗読は、ギター、ミニテルミン、リコーダーの演奏つき!六本木にちなんで、六公演、それぞれ六篇ずつ、朗読(演奏)します!
5:45 AM Mar 27th Keitai Webから

■「芸術の夜の六つの朗読と音楽」(1)
(※以下、それぞれの演目とレポートはリンク先「朗読ノート」に記載)

一本目おわったなう。途中きいてくれた関西出身ふたりぐみ!ありがとう!40分くらいやってたのか!このペースだと夜明けまでに六本おわらん! つぎへむかうなう!さむい!!!
6:34 AM Mar 27th Keitai Webから

     Ⅱ

六本木詩人のカニエ・ナハです。六本木アートナイト便乗・朗読パフォーマンス2/6本目。東京ミッドタウン。生放送中のTOKYO FM Midtown Studio前のベンチにて。六分後に開始!
6:53 AM Mar 27th Keitai Webから

■「芸術の夜の六つの朗読と音楽」(2)

2本目しゅうりょうなう!おばちゃんありがと!てがかぢかんでうまくもぢがうてないなう!!
7:18 AM Mar 27th Keitai Webから

     Ⅲ

真夜中の六本木詩人カニエ・ナハです。六本木アートナイト便乗・朗読パフォーマンス3/6本目。毛利庭園内、ライトアップされた夜桜の下のベンチにて、六分後に開始!
7:58 AM Mar 27th Keitai Webから

■「芸術の夜の六つの朗読と音楽」(3)

三本目終了なう!さむい!
8:34 AM Mar 27th Keitai Webから

     Ⅳ

ひたすらさむい!なんの修業なのか!われわれはとごからきたのかなにものかどこへゆくのか、なんてごーがんてきなといすらまぢでうかぶあーとないと。四本目。国立新美前。六分後!
9:08 AM Mar 27th Keitai Webから

■「芸術の夜の六つの朗読と音楽」(4)

4本目終了なう。さむい
9:33 AM Mar 27th Keitai Webから

     Ⅴ

ひたすらさむい。あとなん篇、詩をかいてよめばだれかになにかをつたえられるのか。あとなんかいつぶやけば、わたしたちはみたされるのか。五本目。六本木ヒルズ。六分後。巨大蜘蛛の下。即興詩六篇よみます。
10:06 AM Mar 27th Keitai Webから

■「芸術の夜の六つの朗読と音楽」(5)

5ほんめしゅうりょなう。でんちあぶなし。てか、もうあーともーにんぐ!
10:22 AM Mar 27th Keitai Webから

     Ⅵ

さいご、六本目。六本木交差点。六分後。
10:34 AM Mar 27th Keitai Webから

■「芸術の夜の六つの朗読と音楽」(6)


※随時Twitter上にて、先日このサイトにコメントをくださった詩人の暁方ミセイさんや、コラボ作品を制作した広瀬鈴さんはじめ、詩人や詩を愛する方がたから励ましやらご心配やらのあたたかいお言葉をいただきました。ほんとうにありがとうございます!途中からなんだかちょっと趣旨が変わって「詩の朗読マラソン」みたいになってたけど(笑)、みなさまのおかげでなんとか無事完走できました!

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# by pip-pop-bu | 2010-04-04 06:19
「ノワールの亡霊たちのための『返歌』」

「ノワールの亡霊たちのための『返歌』」 広瀬鈴×カニエ・ナハ作
2010年 詩、写真、Twitter。

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「ノワールの亡霊たちのための『返歌』」
広瀬鈴×カニエ・ナハ


@naha_kanie 「ルノワールは黒(ノワール)の画家である、としたときはじめてあなたの瞳にうつる色は何色。」拝読しました。そこから広がる私のイメージ、またツイートいたします。10:08 PM Mar 22nd Keitai Webから naha_kanie宛

       *

あなたの眼に、「科学が芸術を亡霊にしてゆく」と見えたとき、隣人の眼も張り付いて干からびた亡霊を見ている。あなたのモノクロームの、ノワールに接吻をしたいと指先が云う。10:17 PM Mar 22nd Keitai Webから

       *

遠い星で地震がおこったその夜にその同じ星であなたが生まれる夜の色」の幾度となくやり直す波の飛沫のように透明な ただ透明な。あなたが生まれたことも地震がおこったことも気にもとめず、塩気が鼻先を這う。11:19 PM Mar 22nd Keitai Webから

       *

(かすかな温みを残し、わずかな動きを宿し、熟れすぎてゆく柘榴の身体を、「叶えられなかった祈りを足指を折って数えながらあなたが死んだ夜の色」として。)

       *

土を吸う黄身のもと記憶を炒り刻む。さあ白身も交ぜてしまいなさい。注射させられたのは、「壊れた水槽の中を高速で歩行する腕時計のなかできみが見ている夢の色」だった。12:15 AM Mar 23rd Keitai Webから
       *

抱えきれない空気を逃がす 金魚たち。あなたは今夜も食べているではないか、瞳がとらえる時間のあしあとを。黒と黒の境目を猫があるく。爪先がひたっている。なにも舌の所為ではないだろうに。3:20 AM Mar 23rd Keitai Webから

       *

(黄身ととろけた土が沈んでいるだけであったのだと「きのう逆立ちをしながら木になりつつあるあなたの爪先に咲いた花の色」までもが教えている。)

       *

(あなたは「ルノワールは黒(ノワール)の画家である、としたときはじめてあなたの瞳にうつる色は何色。」と、亡霊のノワールをさらけ出されたルノワールのノワールにやわらかく触れながら。)

       *

感じるモノクロームに
見えるモノクロームをあぶりだして
抱えきれないモノクロームを
空気にして
逃がす金魚。



※本作品は、広瀬鈴さんが、私(カニエ)の詩作品「ルノワールは黒(ノワール)の画家である、としたときはじめてあなたの瞳にうつる色は何色。」(「六本木詩人会」HP掲載)を読んで広げられたイメージを、「Twitter」上でツイート(つぶやき)してくださった文章(あるいはツイートされなかった文章)を、編集・再構成して「コラボ作品」としたものです。写真はカニエ。作中の黒文字は広瀬鈴さんによる「返歌」、赤文字はカニエによる「元歌」。

■広瀬 鈴(ヒロセ・リン)/すきなもの、写真、絵、ことば、舞踏。mixi(広瀬 鈴)、ツイッター(hiroserin)にて活動中。また全国規模のアート・フリーペーパー「夜葉」を創刊し、作家としても参加している。

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# by pip-pop-bu | 2010-03-26 22:51
「ジョン・ケージに捧げるキノコの音楽のための楽譜」

「ジョン・ケージに捧げるキノコの音楽のための楽譜」 カニエ・ナハ作
2010年 楽譜、キノコ(しめじ)

  *

「キノコの音楽」(Music for Mushroom)は、
キノコ好きでいらっしゃった(※1)作曲家ジョン・ケージさんに捧げるために
私、カニエが作曲した曲でありまして、これはそのスコア(楽譜)です。
楽器は音のでるものであれば、まいたけでもえのきでもエリンギでも、なんでもOKです。
テンポもフリーですが、演奏時間は(ケージの代表作にちなんで)「4分33秒」(※2)とします。
どうぞ、あなたもこの楽譜を見て、「キノコの音楽」を演奏してみてください。
(録音してデータでお送りいただいたらば、このページにUPさせていただきたいとおもいます。※3)

(※1)「Music」と「Mushroom」は辞書上で並んでいるから、という理由であるらしい。
(※2)「4分33秒」は4分33秒間、ピアノの前に座っていっさい音を発しない、という作品。
(※3)宛先は naha_kanie☆yahoo.co.jp (お手数ですが、☆をアットマークに変えてください。)

Copyright 2010 Naha Kanie All Rights Reserved.

【追記】
詩人の暁方ミセイさんより、本作品にコメントをいただきました(ミセイさん、ありがとうございます!)。

「・・・ 菌類こそ人間世界の観察者。その連中が具体的な楽譜という形に化けて、失われた音楽をいずこからか幻聴させてくる。ユーモラスでありながらドキッとさせます。・・・」
# by pip-pop-bu | 2010-03-22 00:39
「あらかじめ失われた『詩人のノート』」

「あらかじめ失われた『詩人のノート』」 カニエ・ナハ作
2010年 失われたA5のリングノート(無印良品)、失われたカニエ・ナハ詩稿、解説文。

  *

あらかじめ失われたものを、「作品」とすることは可能だろうか。
先日、ノートを落とした。詩作のためのノートである。
さいわい、まだ3篇ほどしか書いていなかったのだが、
どんな詩を書いたか、おもいだせない。
探してはみたのだけれど、なにせかなり酔っ払っていたので、
どこで落としたのか、おもいだせない。
それで、シャクではあるし、せっかくの機会でもあるので、
このノートを「作品」とすることにした。
正確にいうと、このノートの「不在」を「作品」とすることにした。
このノートがもし、発見された場合、
この「あらかじめ失われた『詩人のノート』」という「美術作品」は失われてしまう。
その代わり、3篇の私の「詩作品」を、私は取り戻すことができる。
ノートが発見されないかぎり、この「あらかじめ失われた『詩人のノート』」
という作品は存在しつづける。ただし「詩作品」は失われたままだ。
私は、私以外の詩人たちの失われたノートや詩稿たちのことを、おもった。
あるいは、詩人でなくてもよい。ノートでなくても、よい。
彼らは、それを失ったことによって、なにかを得られただろうか?
きっと、なにかを、得ただろう、とおもいたい。
失ったものと、おなじぶんだけの、なにかを。

*写真は「イメージ画像」です。実際のものと限りなく同じ外観ですが、実際のものではありません。なにせ、あらかじめ失われているのですから…。

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# by pip-pop-bu | 2010-03-09 00:32
「梱包するための『骨』/押潰すための『骨』」
「梱包するための『骨』/押潰すための『骨』」 カニエ・ナハ作
2010年 気泡式緩衝材(プチプチ)、油性ペン、中原中也「骨」。

  *

ホラホラ、プチプチに描かれた、中原中也の「骨」ですよ。


ホラホラ、近寄つて見てくださいよ。



ホラホラ、割れ物などをつつむのに最適の、やはらかい「骨」だよ。


ホラホラ、かうやつて指でプチプチ、押潰すこともできる「骨」だよ。
(ぼくはさうしなくつちやあ、いけない…)


*解説文においても(もちろん)、中原中也「骨」より引用あり。

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# by pip-pop-bu | 2010-03-04 22:58
「再生された詩の遺影」
「再生された詩の遺影」 カニエ・ナハ作
2010年 プリントアウトされた詩稿、雨粒、白黒写真

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朗読パフォーマンス作品「雨と死者の舞踏と朗読」(http://kanieread.exblog.jp/12958727/)の副産物としてできた作品です。墓地に降る雨粒でにじんだ詩の言葉たち。

■「再生された詩の遺影」より「眠っているひとは踊っている・Ⅰ」


■「再生された詩の遺影」より「眠っているひとは踊っている・Ⅱ」


■「再生された詩の遺影」より「再見・Ⅰ」


■「再生された詩の遺影」より「再見・Ⅱ」


■「再生された詩の遺影」より「ここだよ・Ⅰ」


■「再生された詩の遺影」より「ここだよ・Ⅱ」

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# by pip-pop-bu | 2010-03-01 01:21
「『冬眠』のある風景」
「『冬眠』のある風景」 カニエ・ナハ作
2010年 写真/詩、インスタレーション、草野心平「冬眠」

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(草野心平さんの詩「冬眠」をさがして、冬の街をあるきました。)

冬眠のなかに飲み込まれていく空き缶をみました。

冬眠がにぶい冬の空をうつしておりました。

冬眠がかほそい呼吸をしておりました。

冬眠をあやうく踏みつけるところでした。

冬眠のなかでちいさな冬眠たちが冬眠してました。

冬眠がじいっとこちらをみつめております。

冬眠をじいっとわたしはみつめております。

冬眠が葉のうえでよわくふるえていました。

冬眠している男女をみかけました。

冬眠をあやうくふみつけるところだった。

冬眠が道路をはしっておりました。

冬眠が煙草をすっておりました。

冬眠がおもちゃ屋で遊んでおりました。

冬眠はいたるところでわたしを待っておりました。

冬眠の地図はこちらです。


*草野心平「冬眠」より引用あり。同作品は、本文が「●」のみの、世界でももっとも短い詩のひとつ。

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# by pip-pop-bu | 2010-02-14 21:21


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